Excel と紙と担当者の記憶に散らばっている営業の情報を、「取引先・商談・活動」の3つにまとめる。業種テンプレートで、製造・建設・卸・IT・士業・店舗まで同じ仕組みで始められる、中小企業のための営業管理ツール。仮称 SalesDesk。

営業担当が2〜20人の会社では、情報は Excel・紙・担当者の頭の中にあります。汎用の営業支援ツールは高くて重く、入れても定着しない。「使う機能だけ・自分たちの言葉で・スマホで」が、その会社に合う形です。
案件は Excel、名刺は箱、やり取りは各自のメール。誰がどこまで進めたか、社長にも担当にもすぐ分からない。退職すると情報ごと消える。
1ユーザーごとの月額で人数分かかる。項目が多すぎて入力が続かず、3か月で「結局 Excel」に戻る会社が多い。
製造業は「引合→図面→見積→試作」、建設は「現地調査→見積→契約→着工」、士業は「相談→顧問契約」。同じ画面では合わない。だから業種テンプレートで切り替える。
受注・見込み・アポ・返信率を、チームと担当者ごとに。
メール・予定・返信は自動で活動に。手で書くのは商談メモだけ。
期限切れと「7日間動いていない商談」を毎朝知らせる。
「案件」「お客様」「予約」。呼び方も項目も業種に合わせる。外出先で完結。
法人向けでも個人向けでも、「見込み客 → 商談 → 受注 → 継続」の流れがある会社なら使えます。最初の提案先は、営業担当 2〜20人の中小企業。
今月の数字と、止まっている案件がすぐ分かる。週次の会議がレポートを見ながら10分で終わる。担当が辞めても情報が残る。
入力は商談メモだけ。メール・予定は自動で記録。朝に「今日やること」と「返信が来た会社」が並ぶ。スマホから商談後すぐにメモできる。
見積・契約・更新月を同じ画面で。更新の1か月前に通知。請求の状況を取引先ごとに確認できる。
| 向いている会社 | 理由 |
|---|---|
| 営業 2〜20人の中小企業 | 人数課金の汎用ツールが割高になる規模。1社ごとの月額なら人数が増えても同じ |
| Excel・スプレッドシートで管理している | いまの表をそのまま取り込める(列の対応をウィザードで決める)。移行の負担が小さい |
| 継続契約・保守・リピートがある | 受注で終わらず、契約・更新月・再来店まで同じ画面で追える |
| 向かない会社 | 多通貨・複数拠点の承認ワークフロー・部門ごとの細かい権限が要る大企業。そこは汎用の大型ツールの領域 |
業種ごとに違うのは「ステージ・商品・追加項目・呼び方・KPI・通知」の6つだけ。この6つをテンプレートにまとめ、初期設定で選ぶ。データの形は全業種で同じなので、1社で作ったテンプレートを次の会社にも使えます。
相手の業種のテンプレートでデモを見せる。「うちの言葉で動いている」と最初の10分で伝わる。
初期設定ウィザードで選ぶだけ。30分で「取引先・商談・活動」が使える状態になる。
1社目で直した項目・ステージをテンプレートに保存。同じ業種の2社目は、さらに早い。
どの業種でも共通の土台。MVP(最初に動かす範囲)と、あとから足す範囲を分けています。汎用の営業支援ツールでの呼び名も併記しました。
| モジュール | できること | 汎用ツールでいうと | 時期 |
|---|---|---|---|
| ホーム | 受注額・見込み額・アポ数・返信率の KPI(テンプレートで指標が変わる)、パイプライン、受注の推移、今日のタスク、担当者別、最近の活動 | ホーム/ダッシュボード | MVP |
| 取引先 | 会社・顧客の基本情報、状態(見込み/商談中/契約中/休眠)、担当者・商談・活動・契約を1画面に。Excel/CSV 取り込み | 取引先(Account) | MVP |
| 担当者 | 決裁者・窓口の区別、メール・電話、所属する取引先。名刺の撮影から登録(AI) | 取引先責任者(Contact) | MVP |
| 商談 | カンバン(ステージ別の件数・金額)と一覧。金額・確度・受注予定日・次のアクション・失注理由。ステージはテンプレートから | 商談(Opportunity) | MVP |
| 活動・タスク | メール・電話・訪問・オンライン・メモを時間軸で。タスクは期限・担当つき。週の予定(Google カレンダー同期) | 活動(Activity/Task) | MVP |
| 初期設定・テンプレート | ウィザード(会社情報 → 業種テンプレート → ステージ確認 → メンバー招待 → データ取り込み)。呼び方・項目・KPI の切り替え | セットアップ/カスタマイズ | MVP |
| リード | スプレッドシート・問い合わせフォーム・名刺・展示会から入る見込み客。状態(未接触→送信済→返信あり→アポ→商談へ変換/除外) | リード(Lead) | 第2段階 |
| メール配信 | お使いの配信ツール(Gmail 一斉送信・配信サービス・スプレッドシート)の送信結果と返信をまとめて見る。返信の受信箱(AI で仕分け) | キャンペーン(Campaign) | 第2段階 |
| レポート | 月別・担当者別・業種別・商品別の受注、失注理由、リード元別の成果。すべて「表で見る」付き。CSV 書き出し | レポート/ダッシュボード | 第2段階 |
| AIアシスト | 返信の仕分け、商談メモの要約と次の一手、フォローメールの下書き、週次サマリー、名刺読み取り、自然文で検索 | AI アシスタント | 第3段階 |
| 契約・請求 | 月額・開始月・更新月・請求状況。更新の1か月前に通知。BtoC は来店回数・次回予約 | 契約(Contract) | 第3段階 |
| 設定 | 組織・プラン、業種テンプレート、ステージ、ユーザーと権限、外部連携、通知、自由項目、データの取り込み・書き出し | 設定 | MVP |
左にメニュー、上に組織名・検索・「新規」。中身は白い面を余白で区切り、色はブランドの青1色。スマホは下タブで5つに絞り、表は1件ずつのカードに組み替えます。デモは「オフィス機器・IT販売」のテンプレートで、サンプルの会社(株式会社ミドリオフィス)として動いています。

KPI 4つ、パイプライン、受注の推移、今日のタスク、担当者別、最近の活動、メール配信の流れ。
画面を開く
ステージごとの件数と金額。カードに金額・確度・担当・次のアクション。期限切れは赤で。
画面を開く
9つのテンプレートから選ぶ。ステージ・商品・項目・呼び方・KPI・通知がまとめて入る。
画面を開く
ステージの道のり、活動の時間軸、商談の情報。右に AI アシスト(要点・次の一手・下書き)。
画面を開くほかに:ログイン(Google アカウント)、新規登録のフォーム(取引先・商談・タスク)、通知の一覧。
下タブは「ホーム・商談・取引先・タスク・メニュー」の5つ。表は1件ずつのカードに、カンバンは横にスワイプ、押せる場所は44px以上。ホーム画面に追加して、アプリのように使います。



ブランドの青+濃紺の文字+白。ステージは同じ青の濃淡で順番を示す。赤は「期限切れ」だけ。導入先のロゴ色に差し替えられる(1色だけ)。
白い面を薄いグレーの地に置く。枠線・影・色帯は使わない。線は表の行の区切りと入力欄だけ。
KPI は 34〜48px の太字に、前月比と12か月のスパークライン。グラフは細いマーク、必ず「表で見る」付き。
ページ見出しの右に主要ボタンは1つ。残りは薄い青のボタン。
2カラムは縦に積む。表はカード化、絞り込みは横スワイプの1行、固定の下タブ。
必須は会社名・商談名・金額・ステージだけ。業種の項目はテンプレートが用意し、残りは使いながら足す。
最初は1社ごとに専用の環境(データベースとログイン)を立てて、月額で提供します。他社とデータが混ざらず、申込・課金の仕組みを作らなくてよい。データの形は最初から複数社対応にしておき、社数が増えたら1つのサービスにまとめます。
中心は「取引先・担当者・商談・活動」の4つ。すべての行に「組織」が付き、業種の違いは「テンプレート」と「自由項目」で吸収します。呼び方が「案件」でも「予約」でも、入れ物は同じ。
関係:組織 1 ― 多 すべての表 / 取引先 1 ― 多 担当者・商談・活動・契約 / 商談 1 ― 多 活動・タスク / 配信 1 ― 多 メール記録 ― 1 リード / リード → 変換 → 取引先+担当者+商談。すべての行に「作成者・作成日時・更新日時」を持たせ、変更履歴を残す。実装は design/schema.sql。
ビルド不要の静的フロント+Supabase。1社につき Supabase のプロジェクトを1つ立て、同じコードを Cloudflare Pages で公開する。鍵を持つ処理(AI・外部連携)はサーバー側の小さな関数に閉じ込めます。
| 案 | つくり | 向いている | 弱み | 判断 |
|---|---|---|---|---|
| A. 静的フロント+Supabase(1社1環境) | HTML/JS+Supabase。会社ごとにプロジェクト。Cloudflare Pages で公開 | 数社〜十数社/データ分離/スマホ/将来の SaaS 化 | 社数が増えると更新・バックアップの運用が増える(スクリプト化で対応) | 推奨 |
| B. 最初から SaaS(1環境に全社) | 1つの Supabase に組織で分離。申込・課金・プラン管理 | 多数の会社に広く売る | 課金・申込・テナント運用を先に作る必要(+4〜6週)。1社目の前に重い | 10社を超えたら |
| C. スプレッドシート+GAS | 会社ごとにスプレッドシートと画面を配る | 1〜2人の会社に、とにかく早く | 同時編集・権限・件数に弱い。業種テンプレートの切替が作りにくい | 試作なら |
| D. ノーコード(Airtable 等) | 表計算型のサービスに画面を足す | 試しに使ってみる | 人数課金。連携・AI に制約。データが外に出しにくい | 見送り |
汎用ツールと差がつくのはここ。入力を減らし、次の一手を出す。生成した文章は必ず人が確認してから送ります。
| 機能 | 入力 | 出力 | 時期 |
|---|---|---|---|
| 名刺の読み取り | スマホで撮った名刺 | 会社名・氏名・役職・メール・電話を担当者として登録。既存の取引先と突き合わせ | 第2段階 |
| 返信の仕分け | 返信メールの本文 | 前向き/資料希望/日程提示/お断り/不在 に分類。お断りは配信停止へ、日程提示はカレンダーの候補と照合 | 第2段階 |
| 商談メモの要約 | 打合せのメモ(話し言葉で OK)・前回までの活動 | 要点3つ、課題、決裁者、競合、リスク。商談の情報欄を自動で埋める候補 | 第3段階 |
| 次の一手の提案 | 商談の状態・活動履歴・ステージの日数・業種テンプレート | いつ・誰に・何をするかの提案(タスクとして登録できる) | 第3段階 |
| フォローメールの下書き | 商談の要点・自分の署名・文面パターン | Gmail の下書きを作成(送信は人が押す) | 第3段階 |
| 週次サマリー | 先週の受注・アポ・返信率・止まっている商談 | 月曜8時に3行の要約と「今週の重点3件」 | 第3段階 |
| 自然文で検索 | 「先月返信があって、まだアポが取れていない製造業」 | 条件に変換して一覧を表示。そのまま担当割当や配信対象に | 第3段階 |
運用の約束:AI の出力には必ず「AI」の印を付け、元の文章を残す。個人情報は要約に必要な範囲だけ渡す。鍵はサーバー側(Edge Functions)にだけ置く。
| 権限 | 見える | できる |
|---|---|---|
| 管理者 | 組織のすべて | すべての編集、ユーザー・テンプレート・連携の設定、書き出し |
| 営業 | チーム全体(金額を含む) | 自分が担当の取引先・商談・活動の編集。他人の分はメモ追加のみ |
| 閲覧 | ダッシュボード・レポート | なし |
人数ではなく「1社あたりの月額」。初期費用は0円にして、導入の心理的な壁を下げる。金額はすべて【仮】。1社目の反応を見て決めます。
| オプション | 金額【仮】 | 内容 |
|---|---|---|
| 導入サポート | ¥50,000(1回) | 初期設定・データ取り込み・使い方の説明会(オンライン2回) |
| 他ツールからの移行 | ¥30,000〜 | Salesforce・HubSpot・kintone などの CSV を対応表で取り込み |
| ユーザー追加 | ¥1,500/人・月 | プランの上限を超える分 |
| テンプレートの作り込み | ¥80,000〜 | その業種専用のステージ・項目・レポートを設計。作ったものは次の会社にも使える |
1ユーザーあたり月数千円〜数万円のエディションが一般的で、営業8人なら年に数十万円〜百万円規模になります(金額は各社の料金表で確認)。こちらは1社あたりの月額で、人数が増えても同じ。原価は専用環境の実費(月 0〜4,000円)とこちらの運用時間だけ。
10社で月 20〜40万円の継続収入。更新率を上げるのは「月1回のレビュー」と「テンプレートの改善」。
まず4週間で「取引先・商談・活動・ホーム・初期設定」を動かし、1社目に入れる。連携と AI は使いながら足します。
開発は内製。毎週金曜に動くものを見て、翌週の範囲を決める。1社目は「オフィス機器・IT販売」か「製造業」の知り合いの会社から。